第21回総会挨拶 (会員の皆様へ)
OBの皆様には、総会にご出席いただき、まことにありがとうございます。
OB会も、今年の卒業生で50回生を迎え、会員数も現在1936名となりました。今年の新入会員の皆様には、心から入会を歓迎するものであります。
又、OB会自体も、昨年で二十周年を過ぎ、そして一方では、多くの先輩諸兄が第二の人生へと歩みだされている時期に入り、ひとつの歴史の節目を超えたものと思っております。
俯瞰的に見ますと、私たちの世代は、グローバル化をはじめとする様々な社会構造の変化や、なによりも千年に一度という大震災、大変破壊的な事象にも遭遇し、まさしく歴史の転換点に立ち会っているといっても過言ではないと思われます。
あの東日本大震災では、各人がそれぞれの立場と職能で、社会の要請に対応し無我夢中で過ごしてまいりましたが、ようやく復興住宅なども本格的な整備が始まり、被災を受けた母校、勿来工業も、現在、本格的に復興建設中であり、来年早々には体育館が、順次、本校舎が竣工すると聞き及んでおります。
震災からの復興が実感され、最近では、あの災害とその後の混乱の状況を、今後の反省や教訓として、考えられる環境になってきていると思われます。
しかし一方では、福島第一原子力発電所の被災処理や様々な風評被害などは、いまだに多くが未解決のままであり、ことにいわき市においては「仮の町」構想などの、かつて経験したことのない新たな社会的課題に、本格的に取り組まなければならないのは、むしろこれからであり、業界的にも、本当に心身ともに多忙になるのはこれからであろうと予想されます。
そのような状況の中で、会員の皆様には、まだまだ続くこれらの課題や変化に対して、建築科で学んだ技術と精神力、そしてOB会の繋がりを、今後とも活用していただき、それぞれの立場において、何よりも、心身の健康に留意されながら活躍されることを祈念したいと思います。
そして、今日のように一年に一度、こうして先輩・後輩が集って、近況を語り合うことができますことを、本当に嬉しく、力強く感じるところであり、あらためて御礼申し上げます。
最後に、今年は役員改選の年であり、今回私たちのOB会も、大きく世代を変えた新たな執行部を提案させていただく予定でおります。
会員の皆様の普段からの、OB会へのご厚情に感謝しつつ、慎重審議をお願いし、総会の挨拶といたします。
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